ベジタブルガーデンの3月の様子をご紹介します。
3月も新型コロナウィルス感染拡大対策の為、屋上菜園作業は週2回の少人数での作業を継続しました。菜園にはキヌサヤ、ソラマメ、ハクサイなどが色とりどりの花が咲かせ、菜園の土手にはつくしがニョキニョキ顔を出すようになり、すっかり春らしくなりました。
収穫が完了したのはベンリナ、キカラシナ、コウハクハツカダイコン、アカマルハツカダイコン、コカブ、コマツナなどです。新たに仲間に加わったのは、ジャガイモ(ダンシャク、メークイン、キタアカリ、アンデスレッド、ノーザンルビーの5品種)、ミニトマト(アイコ、イエローアイコ、純あまの3品種)、トウモロコシ(おひさまコーン7、キャンベラ90EXの2品種)、インゲン(つるなしモロッコ、黒種衣笠の2品種)、キュウリ(強健豊作、夏ふうみの2品種)、ナス(とげなし千両2号、千両2号中長の2品種)です。トウモロコシの種まき時(3/5)には鳥にいたずらされないように不織布を掛け対策を行いました。また、トウモロコシが発芽してある程度成長した段階(3/26)で不織布の取り外しも行いました。美味しい実がたくさん詰まったトウモロコシが育てばいいなと願っています。
昨年の11月に植え付けを行ったキャベツが収穫できるようになりました。中にはわずかではありますが結球せず、とう立ちして花を咲かせたキャベツもあります。キャベツがとうだちしてしまった原因を調べてみました。キャベツは、ある程度の大きさに成長した段階で低温に一定期間さらされてしまうと、発芽分化(茎の先端にある成長点が発育して、将来花芽となる新しい組織を作ること)してとう立ちしてしまうそうです。何事も、すべてがうまくいくとは限りません!試行錯誤しながら奮闘するのも野菜作りの醍醐味でしょう。
3月中旬頃から、菜園の一角に「ぼかし」を使って発酵させた生ごみを畑の土に直接すき込んで、生ごみ堆肥づくりを行っています。発酵させた生ごみを直接土壌にすき込むと、生ごみ堆肥によって栄養豊富な土壌になるだけでなく、生ごみが分解していく過程で土壌の粒子と粒子を結びつけて土壌の団粒化を進めます。土壌の団粒化が進むと、団粒と団粒の間に比較的大きな隙間ができます。そうなることで、水を満遍なく行き渡らせ、水はけもよく、植物の根も伸びやすい土壌にすることができます。生ごみが完全に分解し終わるまでに1ヶ月以上掛かりますが、手間と時間が掛かっても野菜づくりに適した生ごみ堆肥が完成してほしいと思っています。