燃やすごみの処理

武蔵野クリーンセンターでは、毎日ごみ収集車80 台分、100 トンのごみが集められ焼却処理を行っています。
クリーンセンターは、市街地に位置するため、臭いや騒音・振動、排ガス対策により周辺環境に負荷を与えないようさまざまな対策を行っています。
燃やすごみの流れ
燃やすごみは、ごみ収集車でプラットホームからごみピットに投入され、焼却炉で完全に灰になるまで燃やされます。燃やされることで、ごみは灰になり、重さが約10 分の1、体積が約30 分の1 になります。
プラットホーム
燃やすごみは、ごみ収集車によってプラットホームに運びこまれます。
クリーンセンターのプラットホームは地下1階にあり、出入り口は高速シートシャッターとエアカーテンが設置され、臭いを外に出さないようになっています。
ごみピット
プラットホームに運び込まれたごみは、ごみピットに投入されます。
ごみピットは、5 階建てのビルがすっぽりと入るほどの大きさで、約6 日分のごみを溜めることができます。
投入されたごみは、ごみクレーンバケットによって、均一に燃やせるように十分に撹拌され焼却炉に投入されます。
ごみクレーンバケットは1回で1トンのごみをつかむことができます。
焼却炉
焼却炉に投入されたごみは、ストーカとよばれる階段状の火格子の上をゆっくりと送られ、2~3時間かけて完全燃焼させ灰になります。
ごみを燃やす温度は850度以上になります。これはダイオキシン類の発生を抑えるためです。クリーンセンターでは、地下部に2基の焼却炉が設置されており、1日に120トンのごみを処理することができます。
排ガスの流れ
ごみを焼却すると高温の排ガスが発生します。排ガスは、ろ過式集じん装置等をとおり、有害な物質を除去し、きれいな状態になってから煙突を通って排出されます。
全国トップレベルの排ガス自主規制値を定め、これらの排ガス処理装置により、自主規制値をクリアし、きれいな状態になった排ガスは煙突から排出されます。
ボイラ
高温の排ガスは、ボイラ内を通り、ボイラ内側壁に並んでいる管の中の水を沸騰させ蒸気をつくります。
高温高圧排ガスは、熱交換して、ろ過式集じん装置へ入る200℃以下の温度まで下がります。
ろ過式集じん装置
ボイラで冷やされた排ガスは重曹・活性炭が噴霧され、ろ過式集じん装置内のフィルタ(6.6m × 180 本× 2 基)を通り、有害な物質が取り除かれます。
灰の流れ
ごみを焼やしてできた灰は、灰選別装置により、金属などを取り除き、灰ピットへ送られます。その後クレーンにより灰運搬車に積み込み、日の出町エコセメント化施設へ運ばれます。
灰選別装置
焼却炉から出た灰は、灰選別装置で灰破砕機、磁選機などにより、細かく砕かれ金属などが取り除かれ、エコセメントの基準に適合した灰になります。最後に灰は灰押出装置で飛び散らないように湿らせて灰ピットへ押し出されます。
灰ピット・クレーン
灰は、灰ピットに集められ、クレーンで灰運搬車に積み込まれ、日の出町二ツ塚最終処分場にあるエコセメント化施設へ運ばれます。ごみの焼却灰を原料としたエコセメントは、道路側溝や歩道ブロック製品の原料などとして使われています。
飛灰・ジェットパーカー車
焼却炉内やろ過式集じん装置内で発生する飛灰は、飛灰貯留槽に集められ、ジェットパッカー車に吸引され、積み込まれて、日の出町エコセメント化施設へ運ばれます。
また、補助的に飛灰を混練機により個化し、灰ピットに投入します。
管理
中央制御室
施設全体の運転管理を行う場所です。24時間交代制で、運転状態や排ガスの監視・制御を行っています。
見学者コース中央制御室前のガラスにあるボタンをタッチするとごみの焼却量、焼却炉の温度、排ガス規制値、発電量を見ることができます。
また、中央制御室内には、ごみピット内のクレーンバケットを動かすクレーン操作室もあります。

TOP

武蔵野市役所ホームページ   ごみ・リサイクル   放射性物質・空間放射線量に関する情報   廃棄物の処理及び清掃に関する維持管理情報