ベジタブルガーデンの4月の様子をご紹介します。
4月も、新型コロナウィルス感染拡大対策の為、屋上菜園作業は参加人数を制限して、少人数での作業を継続しました。
4月の菜園は、ノラボウナが黄色い花を咲かせ、周囲の土手にも色とりどりの野花が咲いて春らしい雰囲気になりました。その中でも、ナガミヒナゲシのなかまの、オレンジ色のかわいい花が目を引きます。最初、菜園の周囲の土手に1輪だけ花を咲かせていたのですが、4,5日後には土手だけでなく、菜園内にも多数の花を咲かせているではないですか!インターネットで調べてみると、ナガミヒナゲシは根と葉から周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出されるとのこと(アレロパシー)。また、一つの果実に1600粒ほどの種子を内包し、幅広い土壌に適応する強健な性質の上、爆発的な繁殖力があるので注意が必要と書かれていました。慌てたスタッフは、早速ナガミヒナゲシ退治に取り掛かりました。ナガミヒナゲシを退治するには、根っこから引き抜き、果実内の種を飛ばさないようにそっとビニール袋に入れなければなりません。根っこから引き抜かないと、残った根っこから新しい葉や茎が生えてきてしまいますし、抜いたナガミヒナゲシの果実内の種は、まだ青くて未熟な種でも発芽する能力があるので、種をばら撒かないようにビニール袋にそっと入れる必要があります。スタッフは、菜園と周囲の土手に生えているナガミヒナゲシを90ℓのビニール袋が満タンになるまで引き抜きました。しかし、恐るべしナガミヒナゲシ! 抜いても、抜いても生えてくる! 引き抜き作業をして4,5日も経つと、あちらこちらにナガミヒナゲシの花やつぼみが! 負けられない闘いが続いております。
4月に新たに仲間に加わったのは、ミニトマト、大玉トマト、ナス、アオジソ、トウモロコシ、ヒマワリです。トマト、ナスなどは昨シーズンと同じ場所で栽培すると「連作障害」(青枯れ病など)が発生しやすいので、昨シーズンと違う所に植えました。
トマト類は乾燥に強い性質を備えており、過度な水やりは根腐れを起こしたり、実の甘味が落ちたり、実が水分を含みすぎて膨張し割れてしまったりするので注意が必要です。 一方、ナスは「ナスは水で育つ」といわれるくらいで、水が不足すると、生育が悪くなるそうです。いろんな作物の性質に合わせて育てなければなりません。お野菜を育てるのも、奥が深いです。
今日も、美味しいお野菜になりますようにと愛情をこめながら作業にとりかかります。