ベジタブルガーデンの8月の様子をご紹介します。
8月の中旬頃までは猛暑で、屋上菜園での作業も熱中症にならないようにしっかり水分補給をしながら、やっとの思いで行っていましたが、下旬になると一雨ごとに少しずつ涼しくなり、菜園での作業もはかどるようになりました。
夏場の菜園の仕事で一番大変なのが草刈です。菜園の周囲はあえて雑草を生やし、雨が降った時に菜園の土が流出するのを防いでいます。そのため、雑草を根っこから引き抜くことはできません。また、菜園の作物は無農薬で育てているので、除草剤を使うこともできません。ひたすら草刈用の大鋏で雑草を刈り取ります。適度に雨が降り、夏の日差しを受けた雑草はぐんぐん成長します。8月は皆で手分けをして草刈りを行いました。
8月に仲間入りしたのは、秋取り用のジャガイモとシソです。シソは、中国の後漢時代に、カニを食べ過ぎて食中毒を起こした若者が、シソの葉を煎じて飲んだところ健康を取り戻したという逸話から「紫色」の「蘇る葉」だということで「紫蘇(シソ)」と名付けられたそうです。9月14日に開催予定のエコマルシェでは、屋上菜園産のシソジュースの試飲会を行う予定です。「無農薬」かつ「生ごみから作った堆肥」を使って育てた安全安心なシソジュースを是非一度お飲みください。
7月に植えたコダマスイカの苗は順調に成長し、数個のコダマスイカが実をつけました。そのうちの1個が急激な成長に耐え切れず、割れてきてしまっていたので収穫して、皆で分け合いながらいただきました。採れたてのコダマスイカは甘く、みずみずしく、とてもおいしく、皮まで食べてしまうのではないかという勢いで皆さんかぶりついていました。自分達が手塩にかけて育てたコダマスイカを菜園で一緒に働く仲間といただくのは格別のようです。
カラス対策としてネットをかけて大切に育てたトウモロコシは、少しずつ収穫できるようになりました。トウモロコシは、同じ株に雄花と雌花が分かれてつく雌雄異花で、雄花は株の先端に付き、雄花の花が開花してから数日後に雌花の絹糸(めしべ)が出て、雄花の花粉がかかると受粉します。受粉した絹糸1本が1粒の子実になるので、雌花の絹糸1本1本の受粉がとても大切になります。採れたての1本のトウモロコシを皆で分け合い、そのまま生で一口ずついただきました。初めて生で食べたトウモロコシはとても柔らかく、甘くておいしかったです。8月27日には屋上ガーデン収穫体験&観察会が行なわれ、トウモロコシを収穫してもらいました。ピンポイントで8月27日に収穫期を合わせるのは難しく、収穫期が早くなったり遅くなったりしないかドキドキしながら育てました。参加された皆さんは上手に上から下にトウモロコシをパキッともぎ、楽しそうに収穫されていました。