リサイクルガーデンの4月の様子をご紹介します。
植物の様子です。
まだ春だというのに、25℃を超える夏日が数日あり、リサイクルガーデンの植物たちは一気に成長し、グッと緑の量が増えています。
冬の間、寒さに耐えていた品種不明の謎のロゼット状の植物。 4月に入り、その正体が判明しました。 根から直接地面に張り付くようにロゼット状に広げていた葉を、グッと立上げ、その中心から30~40㎝もの長い花茎を伸ばしています。 その先端に茶色い円柱形の花穂が付き、そこから細い糸のようなものが飛び出した先に、小さな白い花を付けました。 花が咲いてようやく、謎のロゼット状の植物の正体がわかりました。 謎のロゼット状の植物・・・それは「ヘラオオバコ」でした。 「ヘラオオバコ」は環境省の「要注意外来生物」に指定されています。 リサイクルガーデンの土は、武蔵野クリーンセンターができた2017年に、武蔵野市内の公園から採取してきたものを敷設しました。 ガーデンに生える植物は、70%が外来種。 日本固有種は30%しかありません。 市内の公園に生えている植物も、外来種が多くなってしまっているのかもしれませんね。
4月に花が咲いて種類がわかった植物は他にもあります。 「カラスノエンドウ」と「スズメノエンドウ」です。
「カラスノエンドウ」は、冬の間は巻きひげがある茎に、細長い葉を付け、地面近くで春を待っていました。 暖かくなるとともに、ツルを空に伸ばして成長し、先端に濃いピンク色の蝶形花を付けました。 「カラスノエンドウ」の名前の由来は、花が終わるとその後に、豆果(サヤ)ができ、そのサヤが熟すと真っ黒になることから、「カラスノエンドウ」という名前が付いたそうです。
「スズメノエンドウ」は、「カラスノエンドウ」よりも小ぶりな、米粒ほどの小さな白い蝶形花を付けました。 「スズメノエンドウ」の名前の由来は、葉や花が「カラスノエンドウ」よりも小ぶりであることから、「カラス」でなく「スズメ」にして、「スズメノエンドウ」となったそうです。
そのほか、ガーデンの西端に1本だけ、黄菖蒲(きしょうぶ)が開花しました。
姿勢正しく真っ直ぐに伸び、ひらひらとした豪華な花びらを付けたその姿は、まるで貴婦人のようです。
昆虫類の様子です。
地面や葉の上を歩き回るテントウムシやクモ、アリのなかまを確認することができました。
鳥類の様子です。
リサイクルガーデンの南側から飛び立った、白黒グレーの配色の小型の鳥類を確認しました。