リサイクルガーデンの12月の様子をご紹介します。
植物の様子です。
東京都心でも、例年よりかなり早い初雪の便りが届いた12月。 極寒のリサイクルガーデンでは、ほとんどの植物たちが茶色く枯れている中、地面近くで冬の寒さにめげず、緑を保って頑張っている植物たちがいます。 ロゼット状の植物や、カタバミのなかまたちです。
ロゼット状の植物は、茎を伸ばさず、根から直接地面に張り付くように葉を広げています。 円盤状に葉を広げた様子が、バラの花のような形なので「ロゼット状」と呼ばれています。 寒い冬の間、なるべくたくさんの陽の光をあびて光合成できるように、めいっぱい葉を広げます。 また、地面ギリギリに生えることで、寒い北風から身を守る効果もあるそうです。 寒い冬の間はロゼット状で過ごし、春になり暖かくなったら勢いよく茎を伸ばします。 今後、どのような成長を見せてくれるのか楽しみです。
一方、3枚のハート形の葉がくっついたカタバミのなかまの冬の過ごし方はちょっと違います。 カタバミは夜になると、傘をたたむように3枚の葉を閉じます。 こうすることによって熱や水分が失われることを防いでいると言われています。 また、日中でも葉を閉じている時がありますが、これは冬の乾燥や寒さから身を守っているものと思われます。
人間も寒いときは縮こまって、お日様が出てくると「はぁ~」と両手を広げて日向ぼっこしますから、カタバミも人間も冬の過ごし方は似ていますね。
昆虫類の様子です。
植物の葉や、設置してある鍋の中を歩き回るクモのなかまを確認することができました。
また、2種類の昆虫の卵(茶色い綿状、白い泡状)と思われるものを確認することができました。
鳥類の様子です。
残念ながら今回の観察では、鳥類を確認する事はできませんでした。