リサイクルガーデンの1月の様子をご紹介します。
植物の様子です。
東京都心では数回の降雨があったものの、乾燥した日が多かった1月。 リサイクルガーデンでは、植物の多くが茶色く枯れている状況です。
コセンダングサのなかまも、1月に入りほとんどが枯れ、黄土色に変色した茎と黒い種(果実)だけになってしまいました。 コセンダングサは、夏から秋にぐんぐんと背丈を伸ばし、大きいものでは1mほどにもななっていました。 9~11月頃には小さな黄色い頭花を付け、花が終わると黒く細長い種(果実)を付けました。 その姿はまるで魚を突く銛(モリ)のようでした。 先に2~3本の鋭いトゲがあり、抜けにくくするためカエシまで付いています。 これのおかげで、種(果実)は人間の服や動物の体にくっついて遠くまで運ばれるのです。 ひっつき虫の俗称がぴったり!! 種を拡散させる方法は、自力で爆ぜて飛ばすものや、風に乗せて運ばせるものなど植物によって様々ですが、いずれも子孫を多く残すための工夫なのですね。
一方、1月になって植物の多くが枯れて、地面が見えてくると観察しやすくなるのが「苔」です。 中でもスナゴケのなかまは日照りや乾燥に強いので、苔の生育環境としては厳しいと言われるリサイクルガーデンのような「屋上緑化」でも生育できるようです。 スナゴケは、リサイクルガーデンでも水はけの良いエリアに自生しています。 近寄ってよく観察してみると、茎に黄緑色の星のような形の葉を多く付け、群落を作っています。 その様はまるで小さな森のようです。 手で優しく触れてみると、トゲトゲしている見た目とは違い、ふわふわとしているんですよ。 砂質の土や岩の上などに自生するので、公園や歩道でも見かけることができるそうです。 たまには足元に目を向けて歩いてみるのも楽しいかもしれないですね。
昆虫類の様子です。
植物の葉の上を歩くテントウムシのなかまを確認することができました。 また、地面を歩き回るクモとアリのなかまを確認することができました。
鳥類の様子です。
残念ながら今回の観察では、鳥類を確認する事はできませんでした。